フジテレビC型肝炎取材班
ドキュメント 検証C型肝炎―薬害を放置した国の大罪
| スクープが好きな方にはお薦めします |
C型肝炎について勉強された方、国の報告書を読んでしまった方。
本書を見ても、得るものはありません。
1977年にアメリカでフィブリノゲン製剤の使用が禁止されたことを殊更大きく取り上げていますが、ヨーロッパではアメリカの状況にかかわらず、フィブリノゲン製剤が広く使われていることを同時に書くべきです。
また、アメリカの製剤は本当に何も処理をしない「非加熱製剤」でしたが、日本やヨーロッパで使われているのは「薬品処理製剤」です。「非加熱」で一括りにしようと思えばできないことはありませんが、実態は天と地ほどの差があります。
話題を作り出すのも報道の使命でしょうが、公平な、偏りのない情報を与えてくれないと、読者は混乱するばかりです。
この点朝日新聞は、2004年12月の記事で、フィブリノゲン製剤が承認されたのは1964年であり、1985年までの肝炎報告は5件と報じました。「同年にウイルス処理方法を変えて、各地で感染が相次ぎました。」というわけです。
短いですが、この朝日新聞の記事の方が、本書一冊よりも有益だと思います。
別の本のレビューでは朝日新聞の姿勢を批判した私。その記事を読んで、ちょっとだけ朝日を見直しました。
| ニュースJAPANから見てました。 |
私の母は、長い間C型肝炎で苦しんできました。検査を続け、インターフェロン治療も受けました。
去年、肝臓ガンになりました。
なぜ、母が肝炎に感染したのか、責任の所在は?治療法は?
答えにはなっていないかも知れないけど、知りたい情報がこの本にはあるはず。
