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香山 リカ

<雅子さま>はあなたと一緒に泣いている

<雅子さま>はあなたと一緒に泣いている 人気ランキング : 49462位
定価 : ¥ 1,365
販売元 : 筑摩書房
発売日 : 2005-07-08
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 1,365
社会の状況を整理し、自分を見つめるための本

この本は自分を冷静にしてくれました。女の子だからこそ勉強しろと親に言われ頑張り続け仕事についても、企業では学校のように男女関係なく切磋琢磨できるわけではない現代。ひとくくりに女性といっても、その生き方は多様であり、誰もが自分の生き方を優位に見せたいからこそ自慢比べをしがちなこと。。このような現実を明らかにしてくれるので、「ストレスになっていること」に気づくことができます。あとがきで著者が「本書は雅子さまをあくまでひとつの手がかりとして現代の女性たちが直面している問題について考えるために書かれた」と言っている通り、現代女性が抱える問題が非常にわかりやすく表現され、自分を見つめる良いきっかけになりました。著者がこの本で言いたいことは「自分の人生を、しっかり生きなさい」ということだと思いますが、本当に他人の目を気にせず、しっかりしなくては、と思わせてくれる本です。終章の「他人はあなたの人生の責任は負わない」にメッセージが凝縮されています。

雅子さまへの優しい視点に好感

雅子さまが皇太子妃となってからのずっとファンです。なので、紀子さま御懐妊報道から、雅子さまバッシングへの今の雑誌の風潮は目に余り、怒りを感じてました。
そんな時、読むか迷っていたこの本を買いました。

いろんな本が出ているけど、香山リカさんの視点は、雅子さまに優しい。
しかも、ちゃんと父娘くっつきすぎの視点、美智子さまとの嫁姑論、プラス黒田清子さんとの小姑論まで、書いていても、優しい。
この点を、評価したい。ただの皇室論でも、女性論でもないからだ。

いろんな考えがあると思うけど、私は皇室の方でも、まず人間として幸せになっていただきたい。皇太子さまも雅子さまも、秋篠宮さまも、紀子さまも、みんな、みんな・・・・。

いろんな女系天皇論関連本あるけど、これ一冊、まず読んでいただきたい。
男性にも、女性にも・・・。年代を超えて・・・。
「長男の嫁は男の子を産まなければ」プレッシャーから一日も早く、日本人が解放されますように。

あまり完璧にこだわっても・・・

本人の努力もさることながら才色兼備という好条件に恵まれた1960年代生まれの女性の悩みが書かれている。香山さんの結論は次のようです・・他人の目を意識してそれに自分の言動をあわせるよう気を遣って暮らしても、見返りは期待しないこと。所詮女性から女性の評価は甘くないので他人に対してある程度鈍感になったほうが良い。気の置けない、あまり年の違わない、同性の友人がいればそれは重要なこと。
そして、香山さんはたぶんこう思っている。周りから見て都合のいい女になるなと。

<香山リカさま>はあなたと一緒に泣いている。

どうしても気になって、再読してしまいました。

この「悲痛」な読後感はどうしたら良いのでしょう。。
筆者の「悲愴」なまでの焦燥感が伝わってくるのをどうしたら良いのでしょう?
イソップ物語の「すっぱいブドウ」を想起させる。

結婚は幻想。子育ては大変。
とにかくマイナス面マイナス面・・・と目を向けていってしまう。

そして「友達は常にキープ」とまで書かれてしまうと、
本当に「今、大丈夫ですか?」と心配になってしまう。

お子様や家族と共に、次々と人生のステージを歩まれる<雅子さま>はともかく、
「<香山リカさま>はあなたと一緒に泣いている。」、と感じた一冊。

身に詰まされました・・・

雅子さまと同世代の私は、皇族と一般市民という立場の大きな違いはあれど、同じようなことで悩み、苦しんでいたのだと気づかされた。子育て、家庭、仕事・・・世の中の価値観がこれだけ多様化していながら女性に対する世の見方は数10年前とあまり変わっていない。そのギャップに孤独に苦しむのだ。

周りから見れば何が不満なの?という感じだろう。十分な教育を受け学歴もそうそうたるキャリアもある、夫もいて子供もいて、世の女性が欲しいと思うもの全て手に入れてるじゃない、それなのに何故?

雅子さまを本当に苦しめているのはそう語る視線なのではないだろうか?
私達の世代は、仕事でも勉学でも努力すれば報われた。でも懸命な努力が徒労に終わることもあるのだ、時には諦めが肝要なのだ・・・とここにきて初めて気づいた。

読みながら、雅子さまと自分を重ね合わせている。そしてそれが二枚貝のようにぴったりと合わさってしまう。身に詰まされる本である。

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