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香山 リカ

結婚がこわい

結婚がこわい 人気ランキング : 162884位
定価 : ¥ 1,365
販売元 : 講談社
発売日 : 2005-03
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 1,365
「就職がこわい」と似た論調

本書は同著者の「就職がこわい」に続いて書かれたものだが、著者は就職しない事と結婚しない事をほぼ同等の問題ととらえている様だ。しかし本書は主に女性の結婚の問題を論じているため、普段冷静な女性である著者が少し感情的になって論理を展開している部分も少しある。そういう部分も含めて、何故結婚しない女性が増えているのかという答えを直球でズバズバと投げ込んで来る様な内容になっており、なるほどと共感させられる部分が多い。

特に母子関係の問題を結婚しない理由だとして論じている部分、生活レベルを落とす事に対する恐怖を論じている部分、国の少子化対策のちょっと過激な見通しを述べている部分などは興味深い。また、明確な結論は出していないが、結婚に対する価値観が曖昧で、文句を言う本人ですら何を求めているのかが不明だと指摘している点もなるほどと思う。本書は多くの部分で納得して深く考えさせられ、ごく一部の部分では少し違うのではないかと思ったりさせられる。

進学、就職、結婚などは人生の大きな岐路だ。
そのうち、結婚に対して本書は優れた羅針盤になってくれる。

男性向けだと思われます

女性に対する、ややもすると辛辣なご意見が並んでおり、
男性のほうが客観的に読めるかと思われます。
私は前著「就職がこわい」も読ませていただいたのですが、
それと比較すると『結婚を国に仕向けられるのは嫌』との
件だけをピックアップするつもりはありませんが、テーマが
著者に近い分、少し感情的になっているのかなと、退いてしまう
部分もありました。
結婚に対する1人の意見として
参考にする本としては適しているのではないでしょうか。

香山さんの中庸

「負け犬」の本音と「結婚の条件」の分析と本書でも
取り上げられている「オニババ化する〜」をふまえて書かれた
「結婚」に関する本のなかでも気持ち中庸な印象。
「就職がこわい」に続く香山さん独特のやんわりとした良書でした。
この本に書かれている塩野七生さんの発言と行動にはかなり
びっくりしました。あまり考えたくありませんが、
これが日本という国の頭なのでしょうか?
「『女性は目の前の男性と向き合っているときでもその視線は上方の
神に向いている』というようなことを言ったのはラカンだが」
という香山さんならではの一文が引用されていますが、
この文がとても心に残りました。

「脅し」を嫌う姿勢に深く共感

「自分らしく生きたい」と願い、努力している女性たちを、静かに、しかし深く励ます本だ。長い不況で女性の就職状況が悪いうえに、少子化の原因は「個人主義的でワガママな」若い女性の晩婚化・非婚化にあるという、保守派のフェミニズム攻撃も強まっている。女のやるべきことは結婚と出産しかないという『オニババ化する女たち』も出た。本書を導くのは、『オニババ本』への深い怒りである。
著者は、結婚の是非云々ではなく、人を「脅す」ことによって動かそうとする、現在強まりつつある風潮を問題にする。結婚という行為には「自分の選択」「納得できる選択」が不可欠だ。「選択の自由」は人間らしい生き方の核をなすものであり、結婚は、美醜、性愛、他者からの評価、相互承認など、人格の深部で複雑にからむデリケートかつ「個人的な」問題だ。だからこそ、「自分で納得し、選び、受け入れること」が重要なのであり、「脅し」は何よりふさわしくない。結婚に悩む人への思想的・政策的「恫喝」を、言葉は穏やかに、しかし断固として拒否する著者の姿勢は清々しい。
「第5章 <ラク>は結婚を変えるか」と「第8章 国策と結婚」は興味深い考察だが、専業主婦に憧れる女子学生の「退行」の捉え方や、優生学的発想と現在の少子化対策を結びつける分析など、やや舌足らずか。

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